家具職人に転職したいけど、どうやって転職すればいいか分からずお困りではないでしょうか?
家具職人になるには何種類か方法があります。入社の方法によって会社の対応が変わることもあります。
本記事では家具職人への転職方法の種類、どの方法で転職するのがベストなのかを紹介します。
私は17歳で家具業界に入り2023年現在28年目になります。今まで数多くの家具職人を見てきました。
今までの知見をもとに家具職人への転職方法を説明していきます。
家具職人には未経験でも転職できる?
家具職人には未経験からでも転職することができます。
ただし、見習いという扱いになり、見習い期間中の月収は20万円いかないことが多いです。
でも、仕事を学びながら給料をもらえると考えると、木工関係の学校へ通って一通り学んでから家具職人に転職するよりも、見習いとしてでも仕事についたほうが良いかなと私は思います。
見習いについては別記事で詳しく紹介していますのでこちらも参考にしてください。
家具職人見習いの給料やなり方・仕事内容など総まとめ
家具職人に向いている人はどんな人?
家具職人に向いているのは以下の特徴を持つ人です。
- 黙々と仕事をこなせる人
- 忍耐力がある人
- 手先が器用な人
家具職人は物と向き合う時間が長い職業です。なので、黙々と仕事をする人が向いています。
家具製作には忍耐力も必要です。大きな什器になると完成までに1〜2週間かかることもあります。仕上げるまでには同じ作業を繰り返す場面や難しい作業をこなさなければいけません。途中で投げ出すことなく完成させることができる人ではないと家具職人は務まりません。
それと手先が器用な人です。カンナやノミ、カナヅチなど色々な道具を使いますし、木ネジをとめるインパクトドライバーなどの電動工具を使いこなす必要があります。
でも安心してください。最初はできなくても家具製作を続けることで慣れて行きます。私も入社してすぐの頃は延々と続く同じ作業に飽きたりもしましたが、続けていけば気にならなくなります。
苦労して作った家具が完成した時の達成感は、他の仕事ではなかなか味わえないと思います。
家具職人の就職先の選び方
家具職人の就職先は大きく分けて3つあります。
- 大手家具メーカーの工場
- 中規模の木工所
- 小規模の工房
大手家具メーカーの工場では流れ作業で家具を製作することが多いです。各機械を担当する、フラッシュ構造の下地作り、引き出し製作、金物取り付け、塗装、組み立てなどを分業でこなす感じです。
中規模の木工所では、分業化している会社もありますが、一つの家具を一人の職人が担当することが多いです。大手家具メーカーよりもやりがいが大きいと思います。
小規模の工房は家族経営のことが多いです。お父さんがバリバリの職人で社長、お母さんが専務で事務処理、息子が職人+1〜2人職人を雇っているみたいな感じです。木工用NCルーターやモルダーなどの大型機械はない場合が多いです。
仕事はしやすいけれど給料は低めの場合が多いです。
選び方としては、収入が多いのは大手家具メーカーやりがいが大きいのは小規模の工房。その中間が中規模の木工所という感じです。
転職先の選び方については別記事でも紹介しています。こちらも合わせてお読みください。
家具職人になるにはどうすればいい?3つのなり方や仕事内容など紹介
家具職人への転職に必要な資格・有利な資格
日本では家具職人になるのに必須の資格はありません。
就職に有利な資格としたら
- 家具製作技能士(国家資格)1級・2級
- 木材加工用機械作業主任者(国家資格)
- インテリアコーディネーター
- インテリアプランナー
海外だと家具職人資格 スウェーデン「Gesaell (イェセル)ドイツ「Meister (マイスター)資格」、「Geselle (ゲゼレ)資格」などがあります。
その他では家具の配達や現場での取付などをする会社だと自動車免許や資格ではないですが、木材や合板など、木工に関する知識や技術があると喜ばれるでしょう。
家具職人の資格については別記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
家具職人におすすめの資格7選!就職・転職を有利にする
家具職人への面接で気をつけること
面接では以下のことに気をつけましょう。
- 志望動機を整理しておく
- 服装
面接ではあなたが家具職人に向いているのか確認されることが多いです。
雇う側の質問としては、あなたがどんな人なのか、なぜ転職したいのか、今はどんなスキルがあるのか、長く勤めてくれるのか、将来どうなりたいのかなど、入社するにあたり気になることはあるかなどを聞かれることが多いです。
なので、ものづくりや家具が好きで職人の世界に興味があって、家具を作りながら生きていきたいみたいな、ご自分の気持ちを整理しておきましょう。
服装は会社の規模で変わると思いますが、スーツの場合が多いと思いますが中小規模の木工所の場合はスーツでなくても良いこともあるので、気になる場合は聞いてみると良いでしょう。
家具職人の年収
家具職人の平均年収は250~400万円くらいです。しかし、技術とデザインセンスを磨いていけばもっと高収入が見込める仕事でもあります。
家具職人の初任給について
家具職人の初任給は職人ではなく研修中もしくは見習いという扱いになることが多いです。
一般的には15万円~20万円くらいです。 小さい工房などの場合は10万円前後の場合もあります。
私が17歳で入社した中規模の木工所の初任給は、日給4,800円でした。月に20日働いて96,000円と今思えばずいぶん安い給料だったなと思います。
家具職人の年収についてはさらに詳しく紹介した記事がありますので、こちらも参考にどうそ。
家具職人の仕事内容
家具職人は家具を作るのが主な仕事です。
社内の設計担当者や外部の依頼主などと打ち合わせをすることもあります。
手道具や機械の手入れ、工場内の清掃などもします。 家具の作り方は工場の設備によって変わってきます。 大きな工場では機械化がかなり進んでいるため機械の操作をして、できたパーツを組み立てて家具を仕上げることが多いです。
中小規模の工場では専用の機械おおいていない工程を手作業などでこなす必要があります。
家具職人の仕事内容は別記事にて詳しく紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
まとめ
家具職人への転職で気になることをまとめました。家具職人には未経験でも転職できます。
忍耐力があり黙々と仕事をこなせる人に向いている仕事です。
家具職人の年収は250~400万円くらい。
経験がなくても始められるので、ものづくりが好きな人におすすめの仕事です。