家具職人は食えないのか?理由と生計のたて方を紹介!

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最近、家具職人は食えないという話を聞くことがあります。確かに家具職人は年収が上がりにくいので、生計を立てるのが難しいです。

ではなぜ生計を立てるのが難しいのでしょうか?

この記事では、家具職人が生計を立てるのが難しい現状や、家具職人として成功するための販売戦略などを中心に紹介します。

私は17歳の時に木工所に就職し、家具職人になりました。2023年で28年目になります。家具職人である私の知見も合わせてお伝えしていきます。

この記事を読めば本当に家具職人では食えないのか、家具職人としてやっていくにはどうすればよかがわかりますので、ぜひお読みください。

目次

家具職人は食えないのか

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家具職人は食べていけます。しかし、家具職人見習いのときなどは給料も安いので食えないという話があるのでしょう。

それと、どんなにがんばってもサラリーマン家具職人では年収400万円以上は難しいです。年収1,000万円などの高年収になるためには独立して自分の工房を持つのが良いでしょう。

家具職人の年収については別記事で紹介しています。気になる方は合わせてお読みください。
家具職人で年収は安い?平均年収や初任給と女性平均を紹介!

ここからは、どうやって家具職人としてやっていけばいいのかを考えてみました。サラリーマン家具職人、家具職人として独立をしたい人、どちらにも参考になると思います。

  • 家具職人として収入を得ることが難しい理由
  • 家具職人として生計を立てるのに大切なこと
  • 家具職人の現状や市場の競合状況
  • 家具職人になるために必要なスキルや知識について
  • 家具職人として成功するための販売戦略
トントン

順番に解説していきます。

家具職人として収入を得ることが難しい理由

家具職人として収入を得るのは、比較的むずかしいと言われます。理由としては、以下のようなものが考えられます。

  • 技術や知識が必要
    家具製作には高度な技術や知識が必要です。習得するまでには長期間の修行が必要となります。
  • 手作り家具は生産コストが高い
    手作業だけで作る家具は、機械生産品と比べて生産コストが高いため、販売価格を高めに設定する必要があります。なのでなかなか売れないです。
  • 生産量が限られている
    一つの家具を作り上げるには時間がかかり、一人で作れる製品数にも限りがあるため、量産体制をとることが難しいです。
  • 需要が限られている
    手作業での家具は一般的に高級品であるため、需要が限られる傾向があります。市場が狭いです。
  • 古くからの慣習
    家具職人という職業は昔からあります。昔から職人の中では家具職人は給料が安いというのが普通の考え方で、経営者も雇われる側もそれが当たり前だと思っています。

以上のような理由から、家具職人として収入を得ることは、簡単ではありません。 しかし、独自のスタイルや高品質な家具へのこだわり、販売チャネルの多様化など、多くの努力や工夫によって、収入を増やすことは可能です。

家具職人として生計を立てるのに大切なこと

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家具職人として生計を立てるためには、以下のようなことが大切です。

  1. 高品質な製品を作る
    家具職人は、家具を作ることが仕事です。そのため、技術やこだわりを持って、高品質な家具を作ることが大切です。自分が納得できる家具を作ることが目標です。
  2. 販売チャネルを広げる
    家具職人が作った家具は、お客さんに見てもらわなければ売れません。そのためには、ネットショップや実店舗、マーケットなど、販売場所を広げることが大切です。
  3. ブランド化する
    作った家具をブランド化していくことも大切です。自分自身のブランドを確立することで、他の職人と差別化し、信頼を得ることができます。
  4. お客さんを大切にする
    個人の工房の場合は、お客さんと直接話をして、家具を販売することが多いです。そのため、お客さんを大切にすることが大切です。お客さんの要望や意見に耳を傾け、希望の家具を提供することが必要です。

家具職人の現状や市場の競合状況

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家具職人の現状や市場の競合状況はこんな感じです。

家具職人の現状

家具職人は、木材を使って手作りで家具を作る仕事です。

最近では、機械で量産された家具が多くなり、手加工の家具は希少価値があるため、高い評価を受けています。しかし、家具職人の数が減少している傾向にあります。

市場の競合状況

家具市場は、機械で量産する家具メーカーが多数あります。

メーカーは、機械で大量に家具を作ることができるため、低価格で提供しています。また、最近では、ネット通販や実店舗を運営する大手家具店が急増しており、競合が激しくなっています。

しかし、一方で、手加工の家具にこだわるお客さんが増えてきており、家具職人の需要も少しずつ増えています。

また、家具職人が作る家具は、大量生産品とは違ったデザインや素材を使用していることが多く、一点ものという希少価値もあるため、需要があります。

家具職人になるために必要なスキルや知識について

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家具職人に必要なスキルには以下のものがあります。

  • 木工技術
    家具職人は、木材を加工して家具を作ります。そのため、基本的な木工技術が必要です。たとえば、ノコやノミなどの道具の使い方や、木材の種類や特性を理解することが大切です。
  • デザイン能力
    独立した家具職人は、自分で家具をデザインして作ることが多いです。そのため、美的センスやデザイン能力も必要です。家具のデザインにおいては、使う人のための機能性や耐久性、使いやすさを考慮することも大切です。
  • コミュニケーション能力
    独立した家具職人は、お客さんと直接話をすることが多いです。そのため、コミュニケーション能力も必要です。お客さんの要望や意見を聞き入れ、適切に家具に反映することが大切です。
  • 経営能力
    独立した家具職人が仕事をする場合は、経営能力も必要です。たとえば、仕入れや販売、広告宣伝、顧客管理などのスキルです。また、経営においては、コスト管理やリスク管理なども考慮する必要があります。

これらのスキルや知識を身につけるためには、まずは木工教室やデザイン教室に通うことがおすすめです。

また、インターネットや書籍などで情報収集し、独学で学ぶこともできます。最終的には、実際に家具職人の職場で経験を積むことが大切です。

家具職人になる方法については別記事で紹介していますのでこちらも合わせてお読みください。
家具職人になるにはどうすればいい?3つのなり方や仕事内容など紹介

家具職人として成功するための販売戦略

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家具職人として独立した場合の販売戦略を考えてみました。

自社の強みを明確にする

自社で家具を作る場合は、他のメーカーとは違う独自の強みが必要です。たとえば、独自のデザインや、高品質な素材の使用などです。自社の強みを明確にし、それを伝えることが大切です。

ネット販売の活用

近年では、家具をネット通販で購入する人も増えています。オンライン販売の活用は、販売戦略のひとつとして有効です。自社のウェブサイトや、大手ECサイトなどを活用し、家具を販売することも考えておきましょう。

イベントへの出展

地域のイベントに出展することで、新規顧客の開拓や自社商品の宣伝を行うことができます。イベントに出展することで、商品のデモンストレーションを行ったり、直接お客さんと対話することができます。

コラボレーションの活用

他の業種とのコラボレーションにより、新しい顧客層を開拓すしていきましょう。たとえば、インテリアショップとコラボレーションして商品を展示することで、新しい顧客を獲得することができます。

SNSの活用

SNSは、販売戦略に欠かせないツールとなっています。InstagramやFacebookなどを活用し、商品の写真や動画を投稿することで、お客さんに商品をアピールすることができます。

以上のような販売戦略を活用し、自社の商品を積極的に宣伝することで、家具職人として成功することができます。

まとめ

家具職人は食えないのか、食べていくためには何をすればいいのかを紹介しました。

家具職人は食べていくことができます。

ただしサラリーマン家具職人は安定した収入が手にはりますが、年収400万円程度が限界なので、それ以上を目指すのであれば今回紹介した知識を活かして独立することも視野に入れて家具職人を目指すのが良いでしょう。

家具職人への転職方法は別記事で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてお読みください。
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