家具職人になるにはどうすればいい?3つのなり方や仕事内容など紹介

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家具職人になるにはどうすればいいのかお悩みではないでしょうか。

この記事では家具職人になるには3つのなり方があります。

そして、どの方法で家具職人になるかで、その後の方向性が変わってきます。

この記事を読めば、家具職人へなるにはどんな方法があるのか、どの方法が自分に合っているのかがわかります。

私は西暦1995年に17歳で木工所に入社し、0から家具製作を学び家具職人になりました。
今までの実体験による経験と知見を合わせて紹介しますので参考になると思います。

目次

家具職人になるには3つの方法がある!

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家具職人になる方法は大きく分けると3つあります。

  • 小さな工房で弟子入りする
  • 中規模の木工所や家具メーカーへ就職
  • 専門学校や大学で学ぶ

家具職人とひとまとめにされますが、工場の大きさなどで家具職人が作る家具には違いがあります。

例えば、小さい工房などでは天然木材を加工してテーブルやベンチなどを製作する職人さんが多いです。

中規模の木工所ではブランドショップなどのレジカウンターや什器、棚を作る職人さんがいます。

大手家具メーカーの店舗で販売する家具を作る職人さんなど。

なりたい家具職人の特徴で進む道を選ぶのがおすすめです。

また、専門学校や大学では家具製作だけではなく、インテリアコーディネーターや、空間コーディネーターなどインテリア関係を広く学ぶことができます。

小さな工房で家具職人に弟子入りする

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一子相伝ではありませんがそれに近いのが弟子入りするです。

師匠である家具職人の技術を間近で見ながら仕事を覚えることができるので、自分のスキルを磨きながら職人になりたい人におすすめします。

ただし工房などは従業員の募集などをかけることはほとんどないので、自分が好きだなと思う家具を作る工房直接に行って、「弟子にしてください」とお願いすることになります。

修業期間は3~5年

家具見習いの修業期間はセンスなどにもよりますが、3年~5年といわれることが多いです。

入社してすぐは工場の掃除や整理整頓とか、家具組立の補助や木工用ボンドを塗るだけとか、雑用の毎日が続きます。

しばらくして、木工機械を使わせてくれるようになり、各パーツの製作などします。

3年目頃からは一人でいろいろな家具を作らせてくれるようになるでしょう。

トントン

私が勤めていた木工所では、「まず3日もつか、次に3か月、その次に3年続けられるか」なんて言われていました。実際、半日で来なくなった人なんかもいました。修業期間はかなりきついと思います。

収入面はきびしい思いをする

はっきりいいますと、弟子の間にたくさんお金を稼ぐのはまず不可能です。

工房にもよりますが、月給換算で10万円~15万円くらいが相場だと思います。

工房側から見ると商品を作れない人を雇うというのはかなりの負担になります。なのでかなり安い給料で働くことになるでしょう。

中規模の木工所や家具メーカーへ就職する

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木工所や家具メーカーへの就職はある程度の収入が見込めるので、学びながらお金を稼ぎたい方におすすめです。

しかし、稼げるとはいえ工房で弟子入りするよりは稼げるという話です。

月給で20万~25万円程度が相場だと思います。

仕事内容としては、木工所では工房で弟子入りするのとだいたい同じ感じです。家具メーカーは流れ作業になることが多いので、一部の工程だけ担当する形になるでしょう。

専門学校や大学で学ぶ

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学校に行かずに木工所に入った私としては、学校に行かずに就職するのも良いと思います。

しかし、学校では全般的に家具やインテリアについて教えてくれるので、知識を持って仕事に就きたい方には良いと思います。

家具が学べる学校には大学・専門学校・職業訓練学校・スクールがあります。

家具職人になるための大学・短大

家具関係の大学や短大では、家具製作だけではなく、CADやデザインなども合わせて学ぶことができます。

家具職人になるための専門学校

家具関係の専門学校では、家具を実際に作るというよりは家具デザインやコーディネート、CADでの製図などを学べる学校が多いです。

家具職人になるためのスクール

  • 職業訓練学校
  • 家具専門のスクール

職業訓練学校の造形デザイン科や木工工芸科などでは、木材の加工法や工具の取り扱い、木工機械、製図などについて学ぶことができます。

職業訓練学校は雇用保険をもらいながら通うことができるのでおすすめです。

家具専門のスクールでは、複数のカリキュラムがあり将来独立したい人向けなどのコースも用意されているスクールもあります。

家具職人の仕事内容

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家具職人の仕事は主には家具を製作することです。小さな工房では一人で全ての工程をこなすことが多いです。

中規模、大規模の木工所では、分業します。

下地作りなどは見習いが加工して、職人は組み立てや仕上げなど難しい部分だけすることが多いです。

家具製作工程の一例

家具製作で定番のフラッシュでの箱物家具の製作工程を紹介します。

  1. 芯材・合板カット
  2. 芯組み立て
  3. 芯材と化粧ポリ合板を接着
  4. 貼り合わせたパネルを正寸カット
  5. 小口にエッジテープを貼り付け
  6. 組み立て用のダボ穴加工
  7. ダボ打ち込み
  8. 組み立て
  9. 完成

大手の家具メーカーなどに就職した場合は各工程の担当になります。

家具職人の資格

家具職人には資格を持っていなくてもなれますが、もっていたほうが有利な資格もあります。

  • 家具製作技能士
  • 機械木工技能士
  • 木材加工用機械技能主任者
  • インテリアコーディネーター
  • インテリアプランナー

家具製作技能士はどんな資格?

職業能力開発協会が実地している国家資格。

家具手加工作業・家具機械加工作業・いす張り作業の3種類に1級・2級がある。

古くからある木材の加工方法の「ほぞ」や各種「仕口(しくち・しぐち)」などが実技で試験されます。

機械木工技能士はどんな資格?

職業能力開発協会が実地している国家資格。

NCルーターでの加工方法・知識が試験されます。

NCルーターとは簡単に言うと図形を数値(コード・座標)に変えて加工できる機械。今はパソコン上で作業することが多いです。 CAD図から必要な図形を拾い出して加工内容を決定していく感じです。

木材加工用機械技能主任者はどんな資格?

労働安全衛生法に定められた作業主任者(国家資格)。

木材加工用機械の使い方などを指導、安全管理、治具や工具などの使用状況を監視する責任者。
講習を受けて試験に合格すると終了証をもらえる。

インテリアコーディネーターはどんな資格?

公益社団法人インテリア産業協会が認定している民間の資格です。 照明や家具などインテリアや内装などを選びお客さんに提案することができるようになります。家具職人として持っていて損はない資格。

試験は1次と2次があり、1次試験ではインテリアコーディネーターの歴史や仕事など9つの分野から出題される。2次試験では論文とプレゼンテーションをする。課題に対するインテリアの計画を立て文章で説明する。プレゼンテーションでは課題に対するインテリアの計画を図面などを使って行う。

インテリアプランナーはどんな資格?

インテリアプランナーは家具や内装のコーディネートだけではなく、建築物の企画や設計、デザイン、コスト管理などインテリアコーディネーターよりも幅広く活躍できる資格。家具デザインなども学べるので良いと思います。

試験は学科試験と設計製図試験があります。どちらもインテリアや建築の知識が必要なため試験難易度は高めです。

まとめ

家具職人になるには3つの方法があることを紹介しました。

  • 小さな工房で弟子入りする
  • 木工所や家具メーカーへ就職
  • 専門学校や大学で学ぶ

私のおすすめとしては弟子入りするか木工所などへの就職ですね。稼ぎながら学べるので効率的かと思います。稼ぎながらという点では職業訓練学校もよいでしょう。

なお、家具職人のそのほかの情報はこちらの記事にまとめてありますのでこちらも合わせてお読みください。

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